慢性疾患

風邪の原因

風邪は、ウイルスが体に入り、鼻や喉で増えることで起こります。うつるきっかけは、咳やくしゃみの飛沫を吸い込んだり、ウイルスがついた手で鼻や口に触れたりすることです。ウイルスの種類や感染した場所によって症状はさまざまです。鼻が中心なら鼻水・鼻づまり、喉なら痛みや声枯れ、気管支まで行くと咳や痰が出ることも。複数の場所で同時に炎症が起きれば、これらの症状が一度に現れることもあります。

風邪によくある「発熱・喉の痛み・咳・鼻水」などは他の感染症でも起こることがあります。症状が長く続く時は、別の病気も考えられますので注意が必要です。

風邪の診断について

風邪かどうかを判断するためには、「どんなふうに症状が出たか」「まわりに風邪の人がいないか」「持病がないか」など、これまでの経過を詳しく聞くことが大切です。ウイルスごとに出やすい症状や流行の時期があるので、それらも参考にして診断します。

また、風邪と思っていても「熱が何日も下がらない」など普通の風邪とは違う特徴がある場合は、細菌感染症など他の病気が隠れていないかを確認する必要があります。

風邪の治し方

風邪はほとんどの場合、しっかり休んでいれば自然に治る病気です。原因のウイルスに効く薬はないので、「今つらい症状」を楽にするための薬を使います。例えば、熱や喉の痛みには解熱剤や鎮痛剤、痰が絡む場合は痰を出しやすくする薬などです。水分と栄養を十分にとり、睡眠をしっかりとって体を休めることがとても大事です。

ただし、喘息や肺気腫などの病気を持っている方は、風邪がきっかけで症状が悪化することがあります。その場合、吸入薬や酸素吸入、場合によっては人工呼吸器などの医療的な対応が必要になることもあります。持病がある方は早めに医療機関へ相談しましょう。

高血圧

高血圧とは、心臓から血液が血管に押し出される際に、その圧力が通常より高い状態が続いていることを指します。
日本高血圧学会の定義では上の血圧（収縮期血圧）が140mmHg以上、下の血圧（拡張期血圧）が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。
血圧が一時的に上がることはありますが、高血圧は安静時にも血圧が高い状態が続くことを指します。

糖尿病

糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度が異常に高くなる病気で、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンがうまく働かなくなることが原因です。
インスリンは血糖値を下げる役割を果たしますが、その機能が不十分だと、血糖値が正常な範囲を超えて高くなります。

脂質異常症

高脂血症、現在では「脂質異常症」と呼ばれるこの病気は、血液中の脂質（コレステロールや中性脂肪）の値に異常がみられる状態を指します。脂質が増えると血液はドロドロになり、血管内に脂質が蓄積して動脈硬化を引き起こしやすくなります。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気の原因にもなるため、放置は非常に危険です。

骨粗しょう症の注意点

なかでも注意したいのは、太ももの付け根（大腿骨近位部）の骨折です。
太ももを骨折すると寝たきりになるリスクが高く、そのまま要介護状態につながることも少なくありません。
生活の質（QOL）を守るためにも、早めの検査と対策を心がけましょう。

骨粗しょう症の検査方法

当院では、骨密度を調べるための「骨密度測定装置」を導入しています。
この装置は、かかとの骨に超音波をあてて骨の量（骨密度）を測定するもので、X線を使わないためお体への負担もなく、短時間で簡単に検査が行えます。

検査方法もとてもシンプルで痛みなども一切ないため、どなたでも気軽に受けていただけます。

骨粗しょう症の治療方法

骨粗しょう症の治療では、骨が壊れるのを抑える「骨吸収抑制剤」や、新しく骨を作る力を助ける「骨形成促進剤」、さらに骨の健康を支える「ビタミン剤」などを使って、骨を丈夫に保つことを目指します。当院では、飲み薬・注射・点滴といったさまざまなお薬をご用意しており、患者さまの年齢や骨の状態、そして他にお持ちの病気などもふまえて、一人ひとりに合った治療を丁寧にご提案しています。
また、生活全体を整えながら、無理なく続けられる方法でサポートさせていただきます。
いつまでも元気に過ごすために、一緒に治療に取り組んでいきましょう。

認知症の初期に見られる症状

認知症は早く見つけて対処することが大切です。次のような変化に気づいたら、ぜひ一度ご相談ください。

• 物忘れが目立つ
• 時間や場所がわからなくなる
• 判断力が落ちる
• 日常生活のミスが増える
• 性格や行動の変化
• 興味や関心がなくなる

認知症の種類と特徴

認知症にはいくつか種類があります。原因や症状の出方もそれぞれ違います。